鳶職人さんが使用するフルハーネス(安全帯)について

フルハーネス

鳶職人さんが使用しているフルハーネス(安全帯)というのは、見た目だけでも格好良いということもあり、男のロマンをくすぐられるものがあります。

ちなみにこちらのかっこいい職人さんのアイコン画像は見てお分かりの方も多いかと思いますが建設業界の特化型コンサルティングKIC direct代表の山下幸一氏です。
許可を得て使わせていただいております。

フルハーネスは、身体のサイズに合ったもの、また現場の状況にあった製品、またしっかりメンテナンスされているものを使っていない場合、非常に危険な状況に陥る事もあります。
能力の高い職人さんは現場に応じてハーネスの種類を変えたり、サイズ調整を行い現場に対応されています。

日本は安全基準が進んでいると思いがちですが、意外や意外に、実は欧米諸国はフルハーネスに関しては日本よりも格段に普及しており、胴ベルト型のハーネスに関しては多くの現場で禁止されていて、フルハーネス型の着用義務化が進んでおります。

これは俺腰的見解ですが、そもそも安全基準の高い日本でなぜ、より安全性の高いフルハーネスではなく胴ベルト型が普及しているのかと理由を探ると、そもそもの現場の安全性、職人の技術の高さが一つの要因になってしまっているのではないかと考えています。
というのは、日本の仮設足場自体の高い品質、設営者の高い技術、作業者の高い技術、こういったあらゆる部分での高い技術が海外に比べ、より安全性を高めていた事が胴ベルト型で十分という風潮になってしまったのではないでしょか。

しかし、現在ゼネコンや様々な場所で叫ばれるコンプライアンス、職人の手が足りない今、一人の職人も失ってはいけないという危機感を業界全体が持ち始めたのではないでしょうか。建物に関しても、より複雑な構造物が増える一方、やはり昔の安全基準では追いつかなくなってきているのも事実です。
また、厚生労働省が15年ぶりに労働安全衛生規則を改正する動きとなり、5m以上の場所で作業する際、着用する安全帯について、
フルハーネス型を原則義務化とする検討をしているとのことですので今後建設業界としても必須のアイテムになっていくかと思います。

フルハーネスになると通常の安全帯とは違い価格がやや高くはなってしまうのですが、高所で作業をする鳶職人にとって、フルハーネスというのは命綱になり、より安定感、安心感を高めることでその作業自体の仕上りも大きく変わってくるものなので、ケチらずに良いものを使っていただきたいものです。

 

それでは、今回は鳶職人さんが使用しているフルハーネスの中でオススメの逸品をランキング形式で紹介していきます。

まずは5位から

ランキング5位:お手頃価格で、取り外しが楽なフルハーネス

商品名:タイタン 江戸鳶改 椿モデル ET-10A 黒

機能性:

・背中部分は安定性のあるX型

・前後の腰部には、緩み止め付きホルダーを装備

・モモ部分はワンタッチ式で取り外しが楽
サイズバリエーション
・M
・L

カラーバリエーション:

・ブラック

価格:20,980円~21,600円

備考:お手頃価格で購入できて、鳶職に慣れていない人向けのフルハーネスとなっています。

ランキング4位:重くない、痛くない、動きやすいを追求したフルハーネス

商品名:タジマ SEG軽量アルミ製ハーネス ZA

機能性:

・肩から腰への人体の骨格に沿った構造で動きやすい設計

・柔らかく強いアクティブリングを軸にすることで、アクティブな動きに対応

カラーバリエーション:

・ブラック

・ホワイトライン

・レッドライン

価格:15,492円~21,280円

備考:フルハーネスの重量が気になるという人も多く、付けたまま作業をすることになるので、軽くて負担が少なく、動きやすいというのは、そのまま使用者のメリットとなります。

ランキング3位:胸部、脚部をワンタッチ式にすることによって使用者の負担を軽減

商品名:KH 鳶忍者 Y型フルハーネス ワンタッチ式 シルバーカモフラージュ HYCL-ML

機能性:

・胸部にはワンタッチベルトを採用

・脚部の接続部は左右自在に調節が可能なために自由に動かすことが出来る

・金具部分は全てステンレス製となっていて、雨天時に着用していても錆びることがない

カラーバリエーション:
・シルバーカモフラージュ
・デニム調

・黒/ブルーライン

・黒/シルバーライン

価格:12,580円~16,125円(カラーバリエーションにより値段違い)

備考:日常的に使用するアイテムだからこそ、使用者の負担を軽減させるモデルになっていることが特徴的
またKH(株式会社 基陽)はフルハーネス普及委員会なるものを銘打って普及に取り組んでられるので今後より一層ラインナップが強化されることと思われます。

ランキング2位:シンプルなタイプで、身体の重要な部分のみを支える仕様

商品名:ポリマーギヤ 神奈川Ⅱ型 Y型ハーネス 特注3PH80D-NB
機能性:・実寸よりも大きめに作られていて、腰下から腿にかけての部分が長めになっているために、ベルトの収まりもよく、足が動かしやすいのが特徴的

カラーバリエーション:

・ダークネイビー

定価:25,000円

ネットでの販売が無いので同型椿モデルをご紹介15,000円~

備考:腿はパススルー式となっていて、ワンタッチに比べると不便かもしれないが、若干だが軽くなっていて、壊れにくいという特徴もあります。

ランキング1位:4つの選べるランヤードがセットになったフルハーネス

商品名:タイタン 猿とび MT-10A ランヤードセット(胴ベルト無)

機能性:

・Y型で道具吊りスペースを大幅に確保

・軽量アルミバックルを3か所止めるだけの簡単装着

・肩パッド付きで重心が分けられるために身体に掛かる負荷が少ない

・業界初!胴ベルト安全帯を腰道具を付けたままで着脱できるアタッチメント付き

・もも部分にはワンタッチで取り外しが可能なバックル

・胸のベルト止めがプラスチックで壊れやすいというのを改良しアルミワンタッチ素材を使用

・ランヤードセットは、ダイナミックロープや巻取り式リブラなどの中から選択することが出来る

カラーバリエーション:

・黒

定価:37,000円

実勢価格:22,500円~36,500円

ランヤード無しのMT-10A単品は16,500円~

備考:値段は3万円前後と少し高額になっていますが、これ1つで安全帯に必要な道具が全て揃うと考えれば安い買い物でしょう。

サイズ:Mサイズ 身長160cm~175cm   Lサイズ 身長175cm~185cm

参考重量約1,220g

ランキング外でも魅力的なフルハーネスについて

 

・トーヨー Y型フルハーネス(巻取式 ランヤード・補助ランヤード付属) FGH-7W

・KHハーネスY型 鳶忍者 ワンタッチ迷彩柄 HYCL-ML

・タイタン イージーハーネスNeo(胴ベルト付き) EHN-9B型

・ポリマーギヤ フルハーネス職人仕様 鳶丸 TMH-10D

・タニザワ フルハーネス  胴ベルト付きタイプ 551OTSQB

 

こちらに記載した5つの商品については、ランキング外となっていますが、多くの人に利用されている素晴らしいフルハーネスとなっています。

 

状況に合わせて付け替えが可能なものもありますので、末永く使用することが出来るアイテムです。

 

この記事のタイトル画像に使用させていただいているKIC direct代表の山下幸一氏の画像のパーツリストですが
別記事にてご紹介させていただいておりますのでそちらもご覧ください。
この画像で装着されている腰道具は?

『まとめ』

 

フルハーネスは、キチンとしたものを買おうとすると2万円~4万円程度になっていることが多く、日当から考えても2~3日分となってしまうために、買い控えてしまう人が多いです。

 

しかし、自分の身体にあったものを装着することによって、より効率よく作業をすることが出来て安全性も高くなるために、自分に合ったフルハーネスを使用するのは、鳶職をする人にとって当たり前となっています。

スポンサードリンク

シェアを宜しくお願いします^ ^

4 件のコメント

  • 同じ物を購入しようと思ってます
    出来ればメーカー及び型式を連絡して下さい
    宜しくお願いします

    • 閲覧ありがとうございます。
      同じものというのはどの製品についいてでしょうか、ご返信頂けましたら改めてご連絡差し上げます。

  • 写真の鳶職人さんが使用するフルハーネス(安全帯)です
    型式 タジマ ZAタイプで安全帯胴当てベルト、同ベルト、ランヤード(2本)
      付きです

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA